ポータブル電源で何するつもり?Cheero Energy Carry購入レポ

シバちゃん

2019年03月15日 12:29

こんにちは





先日購入したポータブル電源なのですが、今日はこれの用途と、私なりの選び方について紹介させていただきます。







最近はポータブル電源が大流行のようで、ナチュログでも買っちゃったレポをよく見かけます。









皆さん用途としては、非電源サイトで寒い時期の電気毛布とか、暑い時期は扇風機とか、小型の電気式調理器に使うとか、スマホやパソコンの充電とか様々ですね。




でも私の個人的な意見ですが、非電源サイトで寒ければ湯たんぽを、暑い時はなるべく高地のキャンプ場を選んで昼間は川遊び、電気式調理器はやめてガスで、スマホは小型モバイルバッテリーでいいと思います。




では私はなぜこれを買ったか、それは私の健康上の理由によります。





実は私は数年前から、睡眠時無呼吸症候群で、呼吸が止まりにくいように横向きに寝るための抱き枕や特殊な枕、喉を開かせるための首輪など、色々と試して来ました。






ですが最近症状が悪化傾向で、ついに睡眠外来を受診しました。











検査の結果は重症で、治療の保険適用があるとの事で、今月初めから寝るときにCPAPという器具を使い始めました。





これを使い始めると体調も徐々にですが回復して、昼間の眠気もかなり改善されて来ています。



つまりもう手放せない状態なのですが、ここで一つ問題があります。



私の大好きなキャンプ場には電源が無い所が多いのです。










ちなみに昨年のキャンプ実績は、全15回/18泊のキャンプのうち、非電源キャンプは8回/8泊でした。



もちろん遠征や連泊の時は、電源付きのキャンプ場を選べば何も問題無いのですが、特に一泊で行く近場のキャンプ場となると、電源などあるハズもなく、そうなると大切な相棒のCPAPが使えないのです。





旅行用のCPAPというのもあって、これは専用のバッテリーを使えばAC電源無しでも使えるのですが、私がリースで借りているやつはそんな便利な機能はありません。



そこでなんちゃって電気技術者のシバちゃんが考えたのが、このポータブル電源を使う方法です。




幸い最近のポータブル電源は大容量化していて、CPAPくらいの小容量電気製品なら十分に使えるやつがたくさん販売されています。






その中で私のメガネにかなったのがこのCheero社製の製品です。





大阪にある会社の製品ですが、製造はもちろん中国ですね~







この手のポータブル電源はほぼ9割が中国で生産されているようですね。












さて一泊用としてCPAPが使えれば良いのですが、まずはCPAPの消費電力を調べてみました。








このCPAP自体も台湾製で、取り扱い説明書がイマイチなので、消費電力がハッキリとわかりませんでした(^^ゞ



そこでこんな道具を使って実測の結果、だいたい13~40VA、平均25VA(ボルトアンペア)≒W(ワット)程度である事がわかりました。


(実際にはVA(ボルトアンペア)とW(ワット)は違うのですが、ここではわかりやすく全てW(ワット)として話しをします)

ますポータブル電源のスペックでよく表示されているwh(ワットアワー)と言う数字の意味ですが、例えば100whとなっていれば100wの消費電力(身近な例では白熱電球とか)を1時間点灯させる事の出来る容量がある事を意味します。


では10wの電球ならどうなるかと言いますと、100wh÷10w=10h(時間)、つまり10時間点灯させる事ができます。


これを良く覚えておいて下さいね。


と言う事で、このCPAPを一晩(約7時間程度)使うために必要な電源の容量は、逆算すると概算で、25W×7h=175Whになります。


ならば今回購入したポータブル電源500Whなら余裕ではないか! これなら2泊できるではないかと思われるかも知れませんが、そうはいかないんですよね~










そもそもこれらのポータブル電源に表示されている500Whとか600Whという電気容量は、バッテリー自体の持つ蓄電容量であって、これを100Vの交流電気や12Vのクルマのバッテリーと同じ電圧に変換すると、その過程で30~40%程度の損失が生じます。


つまり500Whの大容量のポータブル電源を買ったと喜んでも、実際には300~350Wh程度の電気しか使えない訳です。


(ちなみに接続出来る電気用品のワット数にも限界があって、この製品は最大300wまでしか使えません)





だから今回の私のように、平均25Wの消費電力のCPAPを7時間使うためには、最低でも300Wh(実効容量180~210Wh)の容量のポータブル電源が必要という事になります。





さらにこれらのポータブル電源に使用されているリチュームイオンバッテリーも、充電を繰り返すと劣化して蓄電容量が低下しますので、それを考慮すると今回の500Whの電気容量を持つポータブル電源という事になりました。










次にメーカーの選定についてですが、これは一概には言えません。



今回このCheero社の製品を選んだ理由は、品質に対する姿勢が気に入ったからです。 


PSE(電気用品安全法)に適合している事は当たり前の事ですが、それに加えてさらに独自の耐久テストの実施や、品質や安全に対する社長の考え方についても、ホームページでも詳しく紹介されていますので、興味のある人は一度見てみて下さい。



私はこの会社の安全や品質に対して、とても真摯な姿勢を感じました。






有名メーカー製のバッテリーセルを使っている事や、PSE(電気用品安全法)に適合している事ばかりを宣伝しているメーカーが多いのですが、それを見ると『PSEの認証をもらったらそれだけでOKなの?普段の品質管理は大丈夫???』と思ってしまいます。





まあ結局のところ本質はわからないのですが、とりあえず選定にあたってはそのくらいしかヒントはありませんでした。





ちなみにこのCheero社は、カスタマーサポートの対応もとても良好でした。




この会社の製品、オススメです。







ポータブル電源が大流行で、『ひょっとしたら電源サイトはもう不要?』と勘違いされている人もおられるかも知れませんが、いくら大容量と言ってもこの程度のバッテリーでは電源サイトの代わりにはなりません。



もしも購入を検討している人がおられましたら、その点をよく考えて購入されると良いと思います。


ご参考になれば幸いです。










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